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「金継ぎの向こう側」へ。私たちが輪島へ恩返しをする理由

  • akiraotaguro
  • 9月9日
  • 読了時間: 2分

私たちが手掛けるKUMAMOTO UTSUWA REBORN PROJECT(KURP)は、熊本地震で割れた器を金継ぎで再生する中で、輪島塗の奥深い世界と出会いました。その多様な表現、漆が持つ豊かな表情に、私たちはいつも心を奪われています。


漆への関心の高さは、国内で続く金継ぎブームや、海外でのワークショップの盛況ぶりを見ても明らかです。しかし、私たちが輪島で出会ったのは、単なる金継ぎとは一線を画す「金継ぎの向こう側」と呼びたくなるような、驚くべき技術でした。


輪島市は、まさに日本の「漆の里」。そこには、脈々と受け継がれる最高峰の技があります。その中でも特に、高度な技術と集中力を要する「点彫(てんぼり)」という超絶技巧に私たちは感銘を受けました。これは、輪島塗にしか存在しない、ごく限られた職人さんだけが成し得る技です。


KURPで制作した作品『鍔迫(つばぜり)』という茶入れには、この点彫の技術が使われています。熊本県八代市に伝わる伝統的な文様を、輪島の職人さんに点彫で描いていただきました。この制作過程は、KURPのインスタグラムでもご覧いただけます。


点彫
点彫


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鍔迫(つばぜり)
鍔迫(つばぜり)

現在、私たちはガバメントクラウドファンディングを通じて、「輪島プレミアム金継ぎキット」を開発しています。このキットは、漆の素晴らしさと多様性を広め、より多くの方に輪島塗へ興味を持っていただくためのものです。

いつか、このキットで漆の魅力を感じた方の中から、輪島へ足を運び、輪島塗の未来を担ってくれる人が現れてくれたら。そうなることが、私たちがこのプロジェクトを続ける何よりの喜びです。




KURP代表 太田黒

 
 
 

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