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銘「繕桜(よしざくら)」

今日は五陶輪シリーズ、最初の作品

「繕桜(よしざくら)」銘の由来を書きたいと思います。


KURP代表 太田黒





銘「繕桜(よしざくら)」

「桜」は風に吹かれる熊本城の桜をイメージして、

輪島市の蒔絵師、稲見なつえさんに描いて頂きました。

「繕」は金継ぎの意味と、日本人の優しさを込めています。

「金継ぎ」の事を「金繕い(きんつくろい)」と呼ぶこともあって、

「繕う」という言葉は今回のプロジェクトを象徴する言葉だなと思います。

このプロジェクトにとって「繕」は、

陶片を継ぐ「漆」を表していますし、「漆」は輪島塗の象徴で、

プロジェクトで奇跡的に出会った方々を繋ぐ「縁」の意味を込めた一字です。

「桜」の花の花びらは5枚。一枚一枚が5人の陶芸家を象徴していて、

日本を象徴する花です。

熊本の5人の桜が作った陶片を、輪島に繕ってもらった感謝の意味と、

シンプルにその見た目を言い表した 「繕桜(よしざくら)」 がこの作品の銘となりました。



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