KURPの目的の一つに、陶芸家と輪島塗職人がコラボレーションする事で
新しい技術の発見、発展を模索する。というのがあります。
金継ぎで、割れた様々な陶片を一つにする「呼び継ぎ」。
最初に出来上がった作品「繕桜」は、そこへ更に輪島塗のピースが加えられることで
熊本と輪島を繋ぐ、プロジェクトを象徴する作品が出来上がりました。
そして現在制作中の3作品の中の一つ、「茶入れ」に
「焼き継ぎ」と呼ばれる技術が使われています。
茶入れの内側全体に漆を塗り、更に電気釜で漆を焼き付けることによって
作品の強度を上げるのが狙いです。
内側全体に漆を塗って面をフラットにすることにより、
割れたヒビの部分にお抹茶の粉が溜まるのを防ぎ、
漆の殺菌効果によりお抹茶をフレッシュな状態で保てます。
正に用の美ではないでしょうか!
KURPから色々なアイデアが生まれて、今後更に発展していくと嬉しいです。
KURP代表 太田黒
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