五陶輪茶入には、合わせる仕覆がまだ出来上がっていません。
仕覆は茶入自体をお預けして作って頂ける物なのだそうです。
ということで、先日仕覆を作って頂ける職人さんに五陶輪茶入を預けてきました。
以前、茶入の打合せの際に蒔絵師の稲見さんとの会話で、
仕覆に使う端布も能登と熊本のコラボレーションができれば良いですねという案が出ました。
能登には能登上布という最高級の麻の織物があります。
今では織元が1軒しか残っておらず、非常に貴重なその端布を入手しました。
熊本代表の端布を探すのが、非常に大変だったのですが、
今回とてもステキな染め物に出会えました。
熊本からは天草更紗(あまくささらさ)という染め物を選ばせて頂きました。
タイミング良く、先日「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されましたが、実はこの天草更紗も隠れキリシタンがひっそりと信仰を守るために、その模様が染められました。
仕覆の制作に約1ヶ月かかりますが、
今から出来上がった姿を見るのが楽しみです!
KURP代表:太田黒 哲
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